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介護に携わる想い

はじめに

介護のお仕事についてどのようなイメージをお持ちでしょうか。
固定的なイメージを持たれている方も少なくないのではないかと思います。
お世話をされる方だけでなく、お世話をさせていただく職員にも、それぞれの人生があり、それぞれの想いがあります。
しかしながら、それを知っていただく機会があまりありません。
我々は、介護のお仕事をさせていただくことで感じたそれぞれの想いを文章にしてみました。
ぜひ、ご一読ください。
我々の仕事が、決して固定的なイメージで捉われるものではないことを知っていただければ幸いです。
 
                            介護付有料老人ホームフラワーガーデン伏石

身内の介護を通じて感じたこと

                  身内の介護を通して感じた事
                                    フラワーガーデン伏石
                                        中西 祥子
私が介護職員として働き始めて今年で10年になります。
福祉の道を選択したのは、自分の曽祖父、祖父母の存在がとても身近にあったからです。福祉大学に進学し、高齢者福祉を選んで、介護現場へと飛び込みました。が、それと時を同じくして、身内に要介護者を抱えている家族の一人となりました。
さっきまで元気だった祖父が一瞬にして要介護5の状態になってしまったのです。私たち家族はそんな祖父を自宅で看る在宅介護の道を選びました。『大切な家族だからそばで看てあげたい』その思いから在宅介護をする決心をしたものの、在宅介護は想像以上に厳しく、辛いものでした。
家族みんなの柱とならなければならないのは介護現場に就職したてで、介護に少しだけ精通している私でした。2年半に及ぶ在宅介護の生活は、要介護者である祖父の気持ちも分かる一方、本来の『大切な家族だからそばで看てあげたい』から、かけ離れてしまう気持ちになるなど、葛藤もたくさんありました。
その後、祖父は介護施設に入所し、今度は身内を介護施設で看てみてもらう家族になりました。仕事では高齢者を介護させていただく介護職員、しかし、家に帰れば、施設で身内を看てもらっている家族へと変わるのです。介護をされる祖父はどんな思いだろう、そう祖父の家族として施設に思う事も、感じる事もたくさんありました。でも私たち家族は言いたい事も、希望する事も口にできずに、祖父は施設で亡くなりました。
祖父の介護は5年に及びました。その5年は私が介護現場に就職しての頭5年と重なります。
介護施設で働く介護職員として、この10年、祖父の事を忘れた事はありません。祖父が大切な家族で存在が大きかった、それだけではありません。祖父のおかげで、在宅介護に限界を感じ、施設入居の相談に来られた方の気持ち、施設に入居されている方の家族の気持ち、そして何より要介護の方の気持ちが痛いほどよく分かるからです。
わたしたちはいち介護職員という立場だけでなく、要介護者の気持ちに立った介護をしていかなければならない、時にはその家族にも寄り添わなければならない、私は常にこの事を頭の片隅に置いています。こう考えるのは福祉の大学に進み、勉強をしたからではない、自分の家族の経験や思いを肌で感じ、それと重ね合わせるように介護職員として10年働いてきたからだと思っています。
この先もこの思いを決して忘れてはいけないと思っています。
身内の介護を経験したからこそ、介護職員としてできる事があるはず。そして今、目の前にいる高齢者、そしてその家族が抱える思いに寄り添える、そんな介護ができるように頑張りたいと思います。
 

介護の仕事

介護の仕事
谷渕 美由紀

私は介護の仕事を始めて17年になります。
きっかけは、家で祖父の介護をしていた母の姿。重度の認知症があり身体介助が必要な祖父をほぼ母一人で介助をしていました。「私も何か手伝えたら」と思い介護の道を選び、高校を卒業後、専門学校に進み、介護福祉士の資格を取得しました。特別養護老人ホーム、介護付き有料老人ホームにて介護の仕事に携わっています。
専門学校を卒業して就職し、最初は、入居者様の名前と顔を覚えることで精一杯でした。学校で習った教科書通りにはいかず、入居者様の性格もご病気も十人十色。なかなか思うように介助ができず、時には入居者様からの「あんたではいかん!他の人呼んで!」と言われる事もあり、「介護の仕事に向いてないかも」と泣いて落ち込む事も何度もありました。
そんな時、ふと思い出すのは「介護の仕事は大変で。あんたにできる?」と母に言われ「うん。頑張る」と約束をしました。母が他界して19年。挫折しそうになる時はこの約束を思い出します。
現在、フラワーガーデン伏石に勤めて14年目になります。
20名いらっしゃる入居者様と、家族のような温かい雰囲気と、20名と少人数だからこそできる、お一人、お一人への細かなケアに取り組む様子に、とても感動し「ここで介護の仕事に携わりたい」と思い、今に至ります。
毎日の生活の中で一日一回は、入居者様お一人ずつと、一緒に楽しく笑えるように心がけています。そして、もし、自分の身内が介護を受ける側になった時、施設に入り、そこでどのような介護をして欲しいか、どんな介護者にいて欲しいか、介護を受ける側のご本人様・ご家族様の立場になって、取り組むように心がけています。
介護現場では、一分一秒で命に関わってくる事がたくさんあります。
中には、施設で最期を迎える方もいらっしゃいます。
「最期をここで迎える事ができて良かった、選んで良かった」とご本人様、ご家族様に思って頂けるように、今、何を必要としているのか、どのようにしたら、その方らしく安心して生活が送れるのか、チームケアを大事にして情報を共有し、ケアできる環境作りに努めていけるように、今後も取り組んでいきたいと思います。

まえだ整形外科 外科医院
〒762-0007
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TEL.0877-46-5056
FAX.0877-46-5421

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